病院で治せる病気、うつ病を正しく知ること

お医者さんと看護師さん達

うつ病とは?

奇妙な言い方であることは承知で書きますが、「うつ病」という言葉は今、気軽に口にされるものとなっています。
ちょっとばかり気分がすぐれない日が続き、「ああ、うつ病だわ」と冗談まじりで口にする人もいます。「自分が内向的な性格なのはなぜだろう?」という疑問に決着を着けるために、この言葉を使う人もいます。

実際、この病気の症状の代表的なものは、気分がひどく落ち込むという状態が続いたり、何かにつけて引っ込み思案になりがちであったりといったことです。
いつも大きな不安を抱え、「何もいいことなんかない」と人生に見切りをつけてしまうという心の動きがあります。
絶望的な気分が高まり、「もうイヤだ!」と爆発して思いきった挙に出てしまう人もいます。

すべての人が、人生のあらゆる瞬間を喜びに満ちて過ごすことは不可能です。なぜなら、喜びとともに、苦しみや悲しみというものも、人間を形成するための大事な要素だからです。
多かれ少なかれ、人は気分がすぐれない状態に陥ったり、絶望感に浸ったり、理由の知れない悲しみにふと襲われたりすることがあります。
うつ病の場合には、それが極端に強く現れるというところに特徴があって、単純な喜怒哀楽の「哀」とは違うことを示します。冗談まじりに「うつだわ」と口に出来ているうちは、まだ大丈夫だと言うことも出来るでしょう。
病院のドクターは確固たる医学的な基準に従って、それが単なる「哀」なのか、それともうつ病なのかという判断をしてくれます。

その「基準」のひとつとして挙げられるものが、この病気の身体的な症状です。うつ病は心の病気であるとともに、体に症状が出る病気でもあります。
気分が重く沈んだ状態に加え、慢性的な頭痛や原因不明の体の痛み、食欲の不振、睡眠障害。あるいは、激しい心臓の動悸に胸が締めつけられるような痛みを感じたり、胃の底から不快感がこみ上げてくるといった症状があったりする場合には、うつ病と診断される場合があります。