病院で治せる病気、うつ病を正しく知ること

お医者さんと看護師さん達

磁気刺激療法について

悩む女性

2012年、テレビの特集番組で紹介されたことをきっかけに、日本でも認知度が上がり、たちまち大注目を浴びるようになった治療方法について、ここでは取り上げます。
うつ病を、過去に明らかになった病気のメカニズムをもとに、新しい角度から治療していこうという試みが結実したものです。
その方法は、磁気刺激療法と呼ばれています。

長らく、上に書いたことをなぞるなら2010年代に入るまで、日本で「うつ病の治療をする」と言えば「抗うつ剤を飲む」ということを意味していました。
薬剤を口から体に入れ、その成分を神経に作用させて、心と脳の状態を安定したものにするという方法です。
2010年代に入ってから注目されるようになった磁気刺激療法もまた、うつ病を引き起こす脳内神経の伝達物質の働きを活発化させるという、治療の基本は変わりありません。
ただ、ここで使われるのはその名の通り「磁気」であり、薬よりもダイレクトに脳内に作用させることが出来るようになりました。薬による治療だと副作用の可能性もあったのですが、磁気刺激療法ならそのパーセンテージもグッと減ったのです。

この方法を取り入れている病院へ行くと、頭の後ろの方に複雑な仕組みを持つ機械を備えた椅子に座るよう、ドクターから促されることになるでしょう。
その椅子に座り、背もたれに深く体を沈めてリラックスすると、頭に器具をかぶせられます。その器具から出るのが磁気で、磁気は頭蓋を経て脳に入ると微弱な電気を発生させ、脳に刺激を与えます。
その刺激に対する反応こそ、神経細胞を活性化させるものなのです。

脳内に微弱な電気が発生している最中に、ちょっとした頭痛が起きることが考えられます。何しろ、簡単な言い方をすれば「頭をビリビリやってる」わけですからそれも当然のことですが、治療が終われば頭痛からも解放されるでしょう。